森下選手の死球(デッドボール)の多さが(今季は20個)度々話題になりましたね。
チラッと見える痛々しい左腕の青あざ。
踏み込んで行くその打撃スタイルのため、仕方がないという意見も多いのが現実です。
で、今回はMLB(メジャー)でそのスタイルは通用するのか?
デッドボールがメジャー行きのリスクにならないか?
そこのところを以前の記事(こちらです)の記していませんでしたので、掘り下げての噺です。
なぜ森下選手は死球が多いのか?
森下選手は、優れたインコースのさばき方や、踏み込んで強い打球を打とうとする打撃スタイルだということは有名ですよね。
そのため、相手投手からも厳しく内角を攻められやすく、年間を通じて数多くの死球を受けています。
内角を恐れずに踏み込めるというつよみでもあるのですが、それゆえに手首や前腕などのケガというリスクと常に隣り合わせでもあります。
メジャーでで大丈夫?
結論から言うと、「死球の多さ」そのものがMLB挑戦の致命的なマイナス評価になるわけではないよです。
しかし、特有の環境適応やプレースタイルと絡めていくつかの懸念と強みが存在します。
メジャーではさらに内角攻めが厳しくなる
メジャーでは、投手の平均球速が日本よりもさらに速く(常時150km/h超、フォーシームやシンカー)、打者の懐をえぐるような投球がよりおおくなります。
死球を恐れない姿勢はメジャー¥でも高く評価されますが、内角の厳しさとスピードへの適応ができないと、そもそも踏み込むこと自体が難しくなります。
森下選手のようにインコースを恐れず自分のスイングができるアグレッシブさは、メジャーの投手に対しても武器になり得ます。
デッドボールのリスク
メジャーは162試合の長丁場であり、移動も過酷です。
死球によるケガが増えると、チームの主力として年間を通して出場し続けるという評価に響いてしまいますよね。
実際、日本でもデッドボールによる負傷離脱やスタメン落ちのケースが多々あります。
メジャーでのより硬い硬球や高速化する投球環境では、よけ方や受身の技術、身を守る意識がより重要になってきます。
しかし、死球が多いということは、裏を返せばそれだけ相手バッテリーが警戒するほどの強打者であるということなんでしょうね。

メジャーの文化?デッドボールの”報復”
メジャーのデッドボールの報復の文化は、日本とは比べ物にならないほどシビアで、デッドボールを語る上では絶対に避けて通れない大きな要素です。
森下選手が将来的にMLBへ挑戦した場合、この「報復文化」やインコースを巡る駆け引きは、彼のプレースタイルやメンタルに少なからず影響を与えるかもしれません。
メジャーの報復事情と、それが森下選手にどう作用するかについて、いくつか重要なポイントを見てみましょう
メジャーにおける「報復(ビーンボール)」
メジャーでは、自チームの主力打者が相手からデッドボール(特に頭部付近や厳しい内角攻めによる負傷など)を受けた場合、「チームメイトを守るため」「ナワバリ意識を示すため」に、次の回や次戦で相手の主力打者にぶつけ返す(お返しをする)という暗黙のルール(不文律)が根強く残っています。
日本のプロ野球でもかつてはありましたが、メジャーでは「次のイニングの先頭打者に対して、初球にわざと背中や尻付近へ投げる」という報復が今でもしばしば行われます。
また、報復を受けると当然、当てられた側も黙っていないため、一気に両チーム総出の乱闘に発展し、多額の罰金や数試合の出場停止処分が下されることが日常茶飯事なんだそうです。
厳罰化と現代における変化硬式球を故意にぶつける行為は重大な怪我(骨折や脳震盪など)に直結するため、非常に危険です。
そのため、MLB機構や審判団は近年、安全面と試合の秩序維持のために厳罰化を進めています。
どちらかのチームに故意の死球の可能性が見られた場合、審判団が両チームに警告を発します。
これが出ると、以降は故意かどうかにかかわらず、危険な投球をした投手や監督が即座に退場処分となります。
報復とみなされた投球を行った投手や監督には、数試合の出場停止処分や多額の罰金が科されます。
日本や他の国の野球に比べても、メジャーではやられたらやり返すというメッセージの示し方がダイナミックに残る一方、大谷翔平選手が被害に遭った試合などで見られるように、無意味な報復や怪我のリスクを避けるべきだという批判的な声や、文化の「脱却」を求める議論も近年高まっています。

森下選手がMLBに行った場合の「報復リスク」と懸念
森下選手は狙われやすいタイプ?
森下選手は闘志を前面に出すタイプです。
内角を攻められて死球を受けた際に険しい表情を見せたり、感情を露わにすることがありますよね。
もしメジャーで、彼がインコースに踏み込んで相手バッテリーをイライラさせたり、逆に彼自身がメジャーの容赦ない内角攻めで痛い死球を受けたりしたとき、「相手に舐められないようにやり返す」あるいは「逆に相手から徹底マークされる」というターゲットになりやすいかもしれませんね。
メジャーでは、打者がデッドボールを受けた場合、チームのエースやリリーバーが「うちの主力を守るために相手に当て返さなければならない」というプレッシャーを背負うことになります。
もし森下選手がシーズンを通して何度もデッドボールを受けるような打者であれば、チームの投手陣が常に相手への報復に神経をとがらせるということもありえます。
一方で、メジャーには下手に厳しいところを攻めすぎると、うちの看板選手(スター)にも倍返しで跳ね返ってくるかもという強烈な抑止力が働きます。
日本以上に「一触即発」のピリついた緊張感があるので、投手も必要以上に無茶なインコース攻めを避けることになります。
そのため、メジャーの打者が全員ビビっているわけではなく、むしろ「お互い様」のルールの中でうまく立ち回る選手も少なくありません。
まとめ
デッドボールが多いこと自体は、アグレッシブな打撃だということ。
メジャーで通用しないとは言えません。
それよりも、エグいスピードのインコース攻めに対応しながら、故障のリスクをいかに減らすか。
メジャー特有の投球スタイルや長丁場のシーズンに適応できれば、持ち前のフルスイングと勝負強さはメジャーでも十分に通用すると言えるでしょう。
森下選手のようにインコースに強く、闘志を前面に出す打者がメジャーに挑戦した場合、死球の痛みだけでなく、自分が発端となる、あるいは巻き込まれる報復合戦や乱闘のカルチャーにどう適応するかは非常に大きなテーマになります。
メジャーの猛者(?)たちが集まる環境では、時には感情を抑えて(そういえば、大山選手が言ってましたっけ、森下選手は”ビッグベイビー”だと)冷静に対処する大人の駆け引きも必要とされるため、技術的な適応と合わせて、こうしたメジャー特有のメンタルと文化のサバイバルをどう乗り越えるかが、現地で息長く活躍するためのカギになりそうですね。


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