こんにちは、
よーちゃんです。
こんな記事を見つけました。
“一番の人気キャラではない158cmの像”が埼玉で完成…なぜ今も「15年前の深夜アニメ」で“日本初”の町おこしが生まれているのか?
埼玉県久喜市の鷲宮郵便局に設置された「らき☆すた」の柊つかさ像。「お披露目」前の様子
人気アニメ「らき☆すた」に登場する主要キャラクターの一人・柊つかさの像が、12月18日に埼玉県久喜市の鷲宮郵便局にお披露目されました。
「らき☆すた」は2007年に深夜枠で放送されたテレビアニメ。近年では3ヵ月ごとに50本、年間にすると200本前後の新規のテレビアニメが放送され続ける中で、作品と縁のある地元の「らき☆すた」への愛着は変わりなく、15年も「町おこし」が続いています。
文春オンライン
放送から15年・・・「らき☆すた」
「らき☆すた」
美水かがみによる4コマ漫画、およびそれを原作としたゲーム、アニメ、小説のメディアミックス作品です。
KADOKAWAの月刊ゲーム雑誌『コンプティーク』2004年1月号より連載のほか数誌で掲載。
情報誌『MITAINA!』vol.3(2022年11月発売)より連載再開「掲載誌」参照)。
2012年5月時点でシリーズ累計発行部数は550万部を突破しています。
個性的な女の子たちの何気ない日常を描いた作品です。
京都アニメーションが制作した「涼宮ハルヒの憂鬱」が大ヒットした直後にほのぼのしたテイストやコミカルな内容で大ヒットを記録しました。
オープニング曲「もってけ!セーラーふく」もダンスとともに人気を博し、オリコンチャートでも週間チャートで初登場2位を記録しています。
そんなオープニングシーンに、由緒ある鷲宮神社(久喜市鷲宮地区)をモデルにした場面が描かれました。
今回像になったつかさを初めとする主要キャラクターたちも神社を舞台に登場。
ファンたちが同地を訪れる“聖地巡礼”が始まり、同社の正月三が日の参拝客は数倍になりました。
きっかけこそアニメのヒットなのは確か。
しかし、ポイントは、企画力の高さです。
オリジナルグッズを販売したり、「らき☆すた」の絵をあしらった神輿をかついだり。
平野綾さんら人気声優を招いたこともありました。
企画力≠“「らき☆すた」頼み”
いろんなアニメのせりふを叫ぶ「オタク運動会」。
アニメ好きの男女の出会いの場を設ける「オタ婚活」。
コスプレをしたまま走る「コスプレマラソン」。
など、同地を訪れる人たちの嗜好を読み取ったユニークなイベントや企画を展開。
他の自治体からも視察に訪れるなど話題になり、2013年には企画の主体を担った鷲宮商工会(現・久喜市商工会鷲宮支所)が、地域で優れた事業を展開した商工会などに与えられる「21世紀商工会グランプリ」に選出されましたそうです。
今やアニメの舞台になった“聖地巡礼”は、多くの場所が紹介されるようになりました。
しかし、アニメの放送後の「地元の動き」がカギになります。
しかしこれが大変。
地元側が能動的かつ持続的に企画を立案できているかが問題。
なぜなら、アニメの放送時がファンのピークになり、その時点では注目を集めますが、アニメの放送が終われば勢いは衰えます。
ファンの注目は次の作品へ。
普通の自治体や地域は“客離れ”に対して打つ手がなくなってしまうんです。
ではどうする?
ユニークな企画を立案する能力のある人が地元にいるかどうか。
そのメンバーを支えるファンがいるかどうか。
お金を動かせる地元の支援があるかどうか。
そういう人たちと十分なコミュニケーションがとれるかどうか。
アニメに興味がなく、知見のない自治体にすれば、ハードルが高いのが実態です。
柊かがみと柊つかさ
柊つかさは、アニメに登場する神社に住む双子の姉妹の一人です。
実は“一番の人気キャラ”ではなく双子のもう一人・柊かがみの方が人気があります。
ではなぜ久喜市は今もうまく町おこしができているか?
「つかさは“不遇”」という空気感がファンの間でできていて、商工会はこれをうまく逆手にとったといううことです。
かがみの着ぐるみは、鷲宮地区のプロモーションに活用するため2014年に製作されました。
ところが、妹のつかさの着ぐるみは、作られてなかった。
そこで2022年7月に、「つかさプロジェクト」と題して、つかさの着ぐるみを製作する費用を捻出するクラウドファンディングを実施しました。
支援金として1人3万円、80口(総額240万円)を募ったところ、これが1日で目標金額に到達。
双子二人の着ぐるみがそろってイベントに出てほしいという、支援するための「理由」がファン心理に刺さったということです。
またこれとは別に、2021年から観光協会が主体となってつかさ像を製作。
これが、今回のつかさ像なのです。
また、久喜市商工会は、「企画を考えるときに会議の場よりも、雑談で方向性が決まることが多い。また会議のメンバーは、制限せず、やりたい人が集まっているから楽しい」と次々とユニークな企画を出せる理由について明かしています。
「つかさ像」は観光協会。
「つかさの着ぐるみのクラウドファンディング」は商工会。
ということで、違うものとのことです。
その後
「つかさ像」の設置後、市外のファンだけでなく地元の人たちも撮影に訪れているらしいです。
地元の人たちとファンとの交流も続いていて、「らき☆すた」の痛車を作った地元の人もいれば、交流をきっかけに久喜市内に引っ越してきたファンもいるとか。
「らき☆すた」の町おこしは、商工会の長年の努力もあって、普段はアニメを見ない地元の人たちにも浸透しているようで
まとめ
町のあちこちに「らき☆すた」の息吹が根付く久喜市の鷲宮地区。
訪れる人たちの中には、「らき☆すた」好きが高じて、地元の祭りの実行委員会に参加したり、アニメとは関係のない町のイベントを手伝う人も。
彼らの存在は地元でも一目置かれているそうです。
「町おこし」は自発的だからこそ長く続いていくのですね。
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